絶望の春
4月
春の空気に殺される。
毎回季節の変わり目は、まだ生きてんだなって実感させられるから嫌い。
冬は冷たくて厳しくて早く死ねと言う 孤独感を引き立たせてきたし しんとした空気が心に刺さってた。
春になって 温かい空気が 新学期が始まる前の微妙な緊張感とか まだ新鮮な気持ちで迎えられていたときのことを思い出させて 春はわくわくするもの、始まり、希望だとかそんなものを押しつけられているようだ。 温かい空気が、もう死んでもいいよって許してくれてるような気がするんだ。
生ぬるく私のこと半端に許してくれてるような気がするんだ。
ピカピカのランドセルとかそんなものにすら心が殺される 。
今年度までに死のうと思ってたのにそれも叶わず、
絶望の春。