ピンク色の

私が私でいられるように書きます。

世界が灰色だった日

2日連続でブログを更新するのは久しぶりだ。ここ最近気持ちが不安定だ。どこかに吐き出したいし今の気持ちを書き留めておきたいから許してほしいです。

 

最近は朝方に寝て昼過ぎに起きる生活をしているので世界の動きについていけなくなった。気づけば暗い。外を歩く人もいなくなっている。また取り残されてしまった。今日(昨日)は起きてすぐにメンタルクリニックに電話をした。心臓がばくばくした。こんなに気が遠くなりそうになったのは就活の時以来かもしれない。

 

毎晩毎晩涙をぼろぼろ流すことに耐えられない。希死念慮に囚われる生活は嫌だ。この寂しさから救ってほしい。という藁にも縋る思いで電話をした・・。主治医との相性によって口コミは変わると思ったがとりあえず近くの比較的マイナスな口コミが少ない病院を選んだ。

 

結局1か月待ちらしい。本当は今すぐにでも行きたかったがなかなか予約も取れないと聞くしそこに決めた。しかし、やっぱり私なんかがメンクリに行っていいのか?キャンセルしようか、なんて思い始めている。世の中にはもっともっと辛い人もいるだろうに私が行っても甘えだと言われないだろうか・・。

 

メンヘラだという言葉で片づけられる、私はメンヘラなんだという言葉で納得してしまう、そんな人はたくさんいると思う。メンヘラはステータスだなんてあるか、辛いんだこっちは。

 

本当にそろそろ解放してほしいんだよ。無意識に電車を眺めたり、大通りの車を眺めたり、歩道橋から下を眺めるそんな日常はもう嫌だ。Twitterのリア垢もキラキラインスタも見ることができない。同窓会も卒業式も行きたくない。劣等感に殺される。

 

低気圧のせいもあって体調が最悪だった。薬局に行こうと外に出たけど、人の目がこんなに怖かったのは初めてだ。私の顔に何かついているのだろうか、ブスだから見られるのだろうか、服装が変だっただろうか?ひたすら目線を下に歩いた。眩暈もした。少しずつ自分が社会から外れていくと感じた。怖い。タバコも美味しくなくなった。

 

もうすぐ本格的な就職活動が始まるんだなぁとスーツ姿の学生を見て思った。私は就活を失敗した、というかそもそも就職に向いていなかった、いや社会に出ていけるだけの人間的な能力がなかったのかもしれない。

 

高校までは勉強も習い事も頑張って、ちゃんと大学に行くことが目標だった。高校の時は自分で言うのもあれだが成績はよかった。優等生という立ち位置だった。大人しくて良い子というイメージ。家でも特に祖母が勉強にうるさくて、テレビなんて10分も見られなかった。良い成績をとれば褒めてくれた。家族も先生も期待してくれていた。テストや模試は順位を落とさないように必死だった。

 

無事希望の大学に入学できたのはいいものの、大学は同じくらいの能力もしくは自分よりも頭のいい人たちばかりで、今まで私を形作っていたものがなくなってしまった。「いい成績をとれる私」というものが私の骨格だった。10年続けていたピアノも、バイトを始めてからはやめたから本当に私を作るものがなくなってしまった。私は一体何なんだろう。何のために大学に来たんだろう?そればかりずっと思っていた。

 

そもそもなりたいものなんてなかった。「公務員になれば安泰よ」という祖母の口癖を聞いてきて、じゃあ公務員を目指せる大学にしようとかいうぼんやりとした動機だった。だから、本当に公務員になりたいのか?を考えた時にあっさりとやめた。

 

じゃあ将来どうしようと考えてもやりたいことはやっぱり思いつかない。就活の時期は嫌でも嫌というほど大学生活や自分自身を見つめさせられるが、本当に何もなかった。サークルも途中で行かなくなったし、これといったゼミ活動もなかったし、履歴書が埋まらなかった。資格も特に書けるようなものはなかった。

 

私は空っぽだった。この大学生活で何も得られなかったのだと痛感した。唯一頑張ったことと言えばバイトだけど、それじゃみんなと変わらないって言われるんだから、もうネタがないですわ。もっと何か活動をしていれば、と思ったけどそんな情熱はなかった。あっ、一度だけボランティアをした。

 

周りの就活生、本当に同学年?と思った。何であんなにしゃべれるんだ、そんな経験もしてきたんだ・・あの時は劣等感しか感じなかった。自分がゴミにしか思えなかった。面接官の目が「こいつだめだな」って言ってるようにしか思えなかった。

 

落ちに落ちまくって、毎日メールが来ないかそわそわして、サイレントお祈りするところにはダイナマイトでもしかけてやりたいなんて考えてとにかく焦燥感がすごかった。ようやくもらえた内定も、色々条件が合わず辞退してやりたいことを自由にやるぞなんて言って今現在に至るわけです。

 

やりたいことを仕事にできるのは一握りだ。とか好きなことも仕事にしたら嫌になった。なんて言葉は耳にタコができるほど聞いた。最初はわからなかったけど今となってはそうだなって思い始めた。好きなことは趣味に留めておくべきだという領域もあると実感した。それと人間はどこまでいってもないものねだりだ。結局全てに満足する答えなんて絶対ない。

 

さてこれからどうしようか。社会のレールから外れてしまった。怖くないと思いたいがどうしてもどこかで不安と恐怖がある。私の人生はいつもこうだ。

 

街路樹の根本がコンクリートで固められてて木が苦しそうだなと思った。世界が灰色だった。天気のせいか、脳みそがバグったか。前を歩いていたキャリアウーマンらしき人を見て雲の上の存在に思えた。手帳を眺めてここの予定が達成できるかわからないなと悲しくなった。

 

世界にもやがかかっている。