ピンク色
来月、初めてライブに行くんだ。
今までこんなドハマりしたアーティストがいなくて。
死ぬ前に一度、彼女の容赦なくぶちまける心の叫びを生で聞いてみたかった。
私をここまで生かしてくれてありがとう。
あなたの歌があったから今まで生きてこられたと、ライブに行くことで伝わるかもしれないと思った。
彼女のどんな経験が、あのような歌詞を書かせるのだろう。
きっとそれを聞いたって、歌を何百回何千回聴いたって全てを理解することはできない。その人の経験はその人のものだし、その人が感じたことが全てだし、一番伝えたい気持ちほど、言葉なんかじゃ伝えきれないと思う。
彼女は痛いくらいに自分と向き合っていると思う。
一般に触れられないところを引きずり出して、それとの葛藤を苦しいくらい歌っている。
人間の心の中の、何重にも守られた黒いものを引きずり出して、目を背けなくてもいいと言ってくれている気がする。
何よりも、彼女には世界がある。
彼女の中の女の子は、素直で純情で真っ白ではない。
儚くて壊れかけててマーブル色。
彼女の世界はきっと誰にも侵略できない。
触れようとするとはじかれるような、独立した、彼女だけのもの。
これはあたしの世界、あたしはあたし。って言っているよう。
彼女はきっと絶望しているんだと思う。
絶望と闘いながら歌を歌っている。ぶっ壊したいんだ。
色々曲についても書きたいけど、2つに絞る。
1つ目。社会に殺されゆく世界を歌っている気がする。
前へならえの社会に自分が殺されて、私はそれを救いたいのに異端扱い。
自分を殺すような社会なら、社会なんていらない。
私は私のものだ。誰にも犯させない。そんな風に思わせてくれる歌。
曲のタイトルはきっと本人のことなんだろうなぁ。
2つ目。1年以上ほぼ毎日聴いている、一番お気に入りの曲。
いつか絶対、見返してやるからなって気持ちになれる。
ゆめゆめかわいいピンクと女子力ピンクの違いってなんだろうね。
私、この曲をお葬式で流してねって遺書に書くつもり。
ギター一本で色々なものと闘う彼女が好き。
私たちを受け入れつつも拒否してくるところも好き。
クソカワParty、可愛いってなんだ。
みんなが知ってる国民的キャラクターでも、有名なモデルでもアイドルでもなく、
ぐちゃぐちゃで汚いものが可愛い。
イメージ的にはそんな感じ。
楽しみだなぁ。どんな風に歌ってくれるんだろう。
彼女にとっての音楽はなんだろう。絶対あの続きは言わないんだろうけど
聞いてみたいなぁ。
私にとってあなたの音楽は命綱です。