世界に自分1人しかいなかったら
承認欲求というのは他者に認められたい欲求のことである。誰もが持っている欲求であり、マズローの欲求5段階説だと4層目にあたる。高次欲求なんだ…
他者から認めてもらいたい、というのはテストで良い点数をとったから親に褒めて欲しいなとか、仕事でいい成果を出せたから周りの人に評価してほしいとか、自分すごいよね!って、とにかく知ってほしい。自分の存在を。
誰でも経験あると思う。自分に自信が持てたり、モチベーションが上がったり、必要な欲求である。
しかし、承認欲求拗らせメンヘラはちょっと違う。
自分の存在価値を他者に認めてほしいがために完全に他者に依存する。自分で自分の価値を全く見出せない。かと思えば承認欲求が満たされないと自分の価値を過大評価し、他者に当たり散らす。
自信がなくなると、誰でもいいから私を認めてという気持ちになる。嘘でもなんでもいいから、私の存在を認めてほしくなる。
ちょっと露出度の高い服を着て街を歩きたいのは、自分を見てほしいから。
誰彼構わず寝るのは最中だけは自分だけを見てくれるから。
そんな一時的に満たされたってすぐに虚しさに襲われるだけなのにどうしても辞められない。
この世界に自分以外の何かがいる限りは承認欲求は消えないんだろう。 他者がいるから、自分も存在しているとわかるわけで。もし自分1人しかいなければそもそも承認される必要もなければそんなことは考えもしないはず。
無視は一番の暴力だと思う。
自分の存在を認めてもらえない。存在が殺されている。ただそこにあるモノにすぎない。
みんな承認されないと生きていけない。
みんな認められたい。
どうすれば見てくれるかなって、 頑張って成果を出そうとする人も、ひたすら外見を磨く人も、他人に依存しまくる人も、みんな欲求と闘ってる。
人間の欲求がなぜここまで人間を苦しめるのか。